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利益獲得に効く!中小・零細企業のための「攻めの内部統制」

「内部統制」と聞くと、「上場企業のもの」「大企業だけの難しい仕組み」と思われがちです。しかし、実は中小・零細企業にこそ、事業を強く、儲かる体質にするための重要な経営ツールとなります。

1. 内部統制は「会社の基盤」であり「成長の土台」

中小企業庁の調査でも、事業継続におけるリスクとして**「人材流出」「法令違反(コンプライアンス違反)」などが上位に挙げられています。これらはすべて、適切な内部統制**の欠如が原因で起こり得るものです。

内部統制は、経営目標を達成するために「会社を正しく動かす仕組み」です。これを整備することは、急成長する企業が足元を固め経営リスクを最小化するために不可欠です。


2. 【収益獲得】に繋がる内部統制:仕組み化で利益を増やす

内部統制というと不正防止のイメージが強いですが、実は攻めの経営を支え、収益獲得に直結する効果があります。

  • 取引の機会損失を防ぐ(効率化)
    • 業務プロセスの標準化:担当者によってやり方が違う「属人化」を防ぎ、誰でも同じ品質で業務を遂行できるようにします。これにより、営業担当者が急に休んでも、商談や受発注が滞ることなく、取引の機会損失を防ぎます
    • 業務の迅速化:承認フローを明確にすることで、スピード感のある意思決定が可能になり、顧客からの急な要望にも迅速に対応できます。これは顧客満足度(CS)の向上に繋がり、リピート収益の獲得に貢献します。
  • 品質の安定化とブランド力向上
    • 製造やサービス提供におけるチェック体制(統制活動)を明確にすることで、製品・サービスの品質が安定します。クレームの減少や高い品質の維持は、企業のブランド力向上に繋がり、より高い価格設定や新規顧客の獲得を可能にします。

3. 【費用削減】に直結する内部統制:リスクとムダを削る

内部統制の整備は、経営を脅かすリスクを減らすとともに、無駄な支出を徹底的に排除し、費用削減に貢献します。

  • 不正・横領の防止による損失回避
    • 職務分掌の徹底:現金の取り扱いと帳簿の記録を別々の担当者にすることで、横領や不正会計のリスクを大幅に減らします。これは、会社のキャッシュを直接的に守ることに繋がります。
    • 私的利用の防止:経費精算のルールを明確にし、適切な証憑(領収書など)を必須とすることで、従業員による経費の私的利用水増し請求を防ぎ、無駄な支出を削減します。
  • 法令違反リスクの最小化
    • コンプライアンス(法令遵守)の仕組みを整えることは、万が一の重大な法令違反(例:個人情報漏洩、労働基準法違反など)による多額の罰金、そして信用失墜による営業損失といった致命的なコストを未然に回避します。
  • 非効率な残業代の削減
    • 業務プロセスを見直し、非効率な部分(ムダな会議、重複作業など)を削減することは、残業時間の削減に直結します。これは人件費という大きな費用を直接的に減らす効果があります。

4. 今日からできる!内部統制の一歩

中小企業が内部統制を始めるのに、大掛かりなシステムは不要です。まずは以下のポイントから始めてみましょう。

  1. ルール化:日々の業務手順や承認ルートを文書化し、共有する。
  2. 見える化:誰が、何を、いつまでにやるかを明確にし、責任の所在をはっきりさせる。
  3. チェック:例えば、経費精算は必ず上長が確認・承認するといった「牽制(けんせい)の仕組み」を導入する。

中小・零細企業にとって、内部統制は「企業の健康診断」のようなものです。定期的にチェックし改善することで、収益を最大化し、費用を最小化できる、儲かる強い会社へと生まれ変わることができます。